「非常食を買ったけれど、気づいたら賞味期限が切れていた」。そんな経験から、備蓄が続かなくなることはよくあります。
この記事では、普段の食べものを少し多めに買って回していく「ローリングストック」の始め方を、農林水産省と首相官邸が公開している備蓄ガイドをもとにまとめました。量の目安、そろえる品目、置き場所と回し方まで、今日から始められる範囲で紹介します。
この記事でわかること
- ローリングストックとは何か
- どれくらい備えるか(日数・水の量)
- そろえる品目の考え方
- 置き場所と、無理なく回すコツ
ローリングストックとは
農林水産省のガイドでは、ローリングストックを「普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法」と説明しています〔出典1〕。
特別な非常食をそろえるのではなく、いつも食べているレトルトや缶詰、乾麺を「少し多め」に持つだけ。買い物の範囲で始められ、置き場所もわずかに増やせば足りるのが続けやすい理由です〔出典1〕。
どれくらい備えるか
同じガイドでは、災害後にライフラインの復旧まで1週間以上かかるケースが多いことから、「最低3日分〜1週間分×人数分」の家庭備蓄が望ましいとされています〔出典2〕。
水は、首相官邸の案内で「1人1日3リットルが目安」とされ、まず3日分、大規模災害に備えるなら1週間分が望ましいとされています〔出典3〕。
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 食品 | 最低3日分〜1週間分×人数分 | 普段の食品を多めに〔出典2〕 |
| 飲料水 | 1人1日3リットル。3日分〜1週間分 | 長期保存水または普段のミネラルウォーター〔出典3〕 |
| カセットボンベ | 1人1週間あたり約6本 | ボンベの使用期限は約7年、コンロは約10年が目安〔出典4〕 |
そろえる品目の考え方
農林水産省のガイドは、災害直後は炭水化物に偏りがちで栄養が不足しやすいとして、主食・主菜・副菜を組み合わせて備えることをすすめています〔出典5〕。
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 主食 | 米、乾麺(うどん・そうめん・パスタ)、レトルトごはん、パンの缶詰 |
| 主菜 | 魚・肉・豆の缶詰、レトルトのカレーや煮もの |
| 副菜 | 日持ちする野菜(じゃがいも・玉ねぎ・かぼちゃ)、乾燥野菜、インスタントのみそ汁・スープ、海藻 |
| 果物・乳製品 | 果物の缶詰・ドライフルーツ・ジュース、ロングライフ牛乳 |
| そのほか | 油、調味料、菓子類、お湯があれば食べられるもの |
品目の区分は農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」の分類にもとづく〔出典5〕。
熱源があると食べられるものが大きく広がります。カセットコンロとボンベ、水を入れるやかんや鍋も一緒に備えておきます〔出典4〕。
置き場所と、無理なく回すコツ
- 置き場所は1か所にまとめず、キッチンの棚と玄関近くなど2か所に分ける
- 「新しいものは奥、古いものは手前」。買い足したら奥に入れる
- 月に1回、賞味期限が近いものを献立に組み込む日を決める
- 食べたら、その日のうちに買い物メモに書く
レトルトや缶詰は、作り置きや時短の献立にも使えます。日常の食事に組み込みやすいレシピは RECIPE の秋のレシピも参考にしてください。
まとめ
- 普段の食品を少し多めに買い、古いものから食べて買い足すのがローリングストック
- 目安は最低3日分〜1週間分×人数分。水は1人1日3リットル
- 主食・主菜・副菜で組み合わせ、熱源(カセットコンロ)も一緒に
出典(確認日:2026年10月4日)
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(2)簡単!ローリングストック」 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter02.html
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(1)なぜ家庭備蓄が必要なの?」 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter01.html
- 首相官邸「災害が起きる前にできること」 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(7)熱源を確保しよう」 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter07.html
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(3)備蓄食品の選び方」 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter03.html

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