※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
スーパーの油売り場で「エキストラバージン」「ピュア」「オーガニック」「コールドプレス」と並ぶオリーブオイル。値段も500円台から数千円まで幅があり、何を基準に選べばいいのか分かりにくい食品の一つです。
この記事では、オリーブオイルの分類がどんなルールで決まっているのか(日本のJASと国際基準では言葉の使い方が違います)、ラベルのどこを見ればいいか、用途別の選び方、開封後の保存の目安を、農林水産省・国際オリーブ理事会・メーカー公式の情報をもとに整理しました。後半では、産地と搾り方がはっきり書かれたお取り寄せの選択肢を2つ紹介します。
まず知っておきたい:「エキストラバージン」は日本の規格にはない言葉
意外に思われるかもしれませんが、日本の食用植物油脂の規格(JAS 0523:2024)で定められているオリーブ油の等級は「オリーブ油」と「精製オリーブ油」の2つだけです。JASの本文に「エキストラバージン」「バージン」という語は出てきません〔出典1〕。「食用オリーブ油」は「オリーブの果肉から採取した油であって、食用に適するよう処理したもの」と定義されています〔出典1〕。
一方、店頭でよく見る「エキストラバージン」は、スペインに本部を置く政府間機関・国際オリーブ理事会(IOC)の貿易規格やEUの規則で使われている分類です。IOCの規格では、果実を搾っただけの「バージンオリーブオイル」のうち、遊離酸度(オレイン酸として)が0.8g/100g以下で、官能評価の欠点がないものをエキストラバージンとしています〔出典2〕。
| IOC規格の主な分類 | 遊離酸度(オレイン酸換算) | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| エキストラバージンオリーブオイル | 0.80g/100g以下 | 搾っただけの油の最上位。香りと風味で選ぶ |
| バージンオリーブオイル | 2.0g/100g以下 | 搾っただけの油。エキストラバージンの次の等級 |
| 精製オリーブ油 | 0.30g/100g以下 | バージンを精製したもの。香りは弱い |
| オリーブオイル(精製+バージンのブレンド) | 1.00g/100g以下 | いわゆる「ピュア」。加熱調理向き |
| オリーブポマースオイル | 1.00g/100g以下 | 搾りかすから溶剤等で採った油。IOC規格では「olive oil」の名称で売れない |
日本のJASでは「酸価(mgKOH/g)」という別の指標が使われており、オリーブ油は酸価2.0以下、精製オリーブ油は0.60以下です〔出典1〕。IOCの「酸度0.8%」とは単位も指標も違うので、ラベルの数字を見るときは混同しないようにしましょう。
ちなみに「ピュアオリーブオイル」という呼び方は、日清オイリオの解説によると、バージンオリーブオイルと精製オリーブオイルをブレンドしたもので、現在は単に「オリーブオイル」と表示されることが多いとされています〔出典3〕。
ラベルで見る5つのポイント
1. 分類名(エキストラバージンか、オリーブオイルか)
香りや風味をそのまま味わいたいならエキストラバージン、炒め物や揚げ物など加熱用に惜しみなく使いたいなら「オリーブオイル(ピュア)」という使い分けが基本です。日清オイリオの解説でも、エキストラバージンは「酸度0.8%以下」で最高級と位置づけられています〔出典3〕。
2. 原産国と「どこで搾って、どこで瓶詰めしたか」
IOCの貿易規格では原産国名の表示が求められ、産地名や地理的表示を名乗れるのは、その国・地域で生産・包装され、由来がその地に限られる場合とされています〔出典2〕。EUの「DOP/PDO(保護原産地呼称)」のような表示があれば、産地・品種・製法が規定された油だと分かります。輸入品では「○○産オリーブ使用・日本で瓶詰め」のような表示もあるので、気になる人は裏面の原材料名・原産国名を確認してみてください。
3. 収穫年・搾油方法の表示
EU規則では、「コールドプレス(一番搾り)」「コールド抽出」と表示できるのは、エキストラバージンまたはバージンで、27℃未満で搾油・抽出した場合に限られています。また収穫年を表示できるのは、容器の中身の100%がその年のものである場合だけです〔出典4〕。日本国内で売られる商品にこの規則が直接適用されるわけではありませんが、「コールドプレス」「収穫年○○」と書かれた輸入品を見るときの目安になります。
4. 容器:遮光瓶か、缶か
オリーブオイルは光と熱で退色・風味変化しやすく、特にエキストラバージンは退色しやすいので、なるべく光に当たらない涼しい場所での保管が勧められています〔出典5〕。濃い色のガラス瓶や缶入りは、光を避ける点で理にかなった容器です。透明な瓶の商品は、箱入りのまま暗所に置く、早めに使い切るなどの工夫をしましょう。
5. 容量:1〜2か月で使い切れるサイズか
開栓後は空気に触れて酸化が進むため、日清オイリオは「開栓後は1〜2か月で使いきるのが理想」としています〔出典5〕。大きいボトルの方が割安でも、使い切れなければ風味が落ちます。生食用のエキストラバージンは、使う頻度に合わせて228g〜250ml前後の小瓶を選ぶのも一つの方法です。
用途で選ぶ:生食用と加熱用を分けると失敗しにくい
- サラダ・パン・カルパッチョ・仕上げの一垂らし:香りが主役。エキストラバージンを、できれば小さめのボトルで
- 炒め物・パスタ・煮込み:香りよりコスパと使いやすさ。「オリーブオイル(ピュア)」や、手頃なエキストラバージン
- 揚げ物:量を使うので、精製オリーブ油・オリーブオイルの大容量
「エキストラバージンは加熱に向かない」と言われることがありますが、IOCやJASの規格に加熱可否の規定はありません。香り成分が熱で飛びやすいため「もったいない」というのが実態に近く、好みで使い分けて問題ありません。
保存の基本と、白く固まったときの対処
- 開栓前:高温を避け、光の当たらない暗所に。冷蔵庫に入れる必要はない〔出典5〕
- 開栓後:使うたびにしっかり密栓し、1〜2か月を目安に使い切る〔出典5〕
- 10℃以下になると白く濁ったり固まったりすることがあるが、品質には問題なく、ぬるま湯で温めると元に戻る〔出典5〕
- コンロ脇など熱のこもる場所に置きっぱなしにしない
お取り寄せの選択肢|産地と搾り方がはっきり書かれた2社
ここからは、公式サイトに産地・品種・搾油方法・認証などが具体的に書かれているオリーブオイルを2社紹介します。価格・送料はいずれも2026年10月10日に各公式サイトで確認したものです。
| ホリホック「古代品種MAESTA オーガニックEXV」 | プライムショップ(PRIMESHOP.JP) | |
|---|---|---|
| 産地・品種 | トルコ産の古代品種「MAESTA」〔出典6〕 | イタリア・シチリア産(DOPモンティ・イブレイ=トンダ・イブレア種、ほか)〔出典8〕 |
| 容量と税込価格 | 455g 4,860円/228g 2,700円〔出典6〕〔出典7〕 | DOPモンティ・イブレイ 500ml 6,800円・250ml 3,980円/有機「シチリアブレンド」500ml 3,310円/「シプレッシーノ インテンソ」250ml 4,480円〔出典8〕 |
| 認証・製法 | 日本・欧州・米国の3つのオーガニックマークを取得と記載。石臼による低温低圧圧搾〔出典6〕 | DOP(保護原産地呼称)品、有機EXVなど商品ごとに表示〔出典8〕 |
| 送料(税込) | 600円(北海道700円・沖縄1,500円)。15,000円以上で送料無料〔出典9〕 | 770〜1,880円(地域別:関東・信越・北陸・東海770円、東北・近畿880円、中国・四国990円、北海道・九州1,100円、沖縄1,880円)〔出典8〕 |
| 配送の注意 | 佐川急便のみ、日時指定不可〔出典9〕 | ヤマト運輸または日本郵便〔出典8〕 |
ホリホック「古代品種MAESTA オーガニックエキストラバージンOLIVE OIL」
有限会社ホリホックが販売するトルコ産のオリーブオイルで、公式サイトでは古代品種「MAESTA」を、葉や茎を除いた実だけから石臼で低温低圧圧搾していると説明されています。日本・欧州・米国のオーガニックマークを取得していることが商品ページに示され、現在の販売品の賞味期限は2028年1月です〔出典6〕。455g 4,860円・228g 2,700円(いずれも税込)のほか、455g×3本セット(14,580円)などもあります〔出典6〕〔出典7〕。
向いている人:有機認証のある油を、産地と品種を確かめて選びたい人。パンやサラダに生でかけて香りを楽しみたい人。
注意点:佐川急便のみで日時指定ができません〔出典9〕。商品ページには健康に関する表現も見られますが、本記事では確認可能な産地・製法・価格の情報のみを紹介しています。
プライムショップ(PRIMESHOP.JP)|シチリア産を中心にしたイタリア食材店
アンドケイジェイ株式会社(さいたま市)が運営する通販で、シチリア島ラグーザ県の「DOP モンティ・イブレイ」(トンダ・イブレア種、500ml 6,800円・250ml 3,980円)、有機エキストラバージンの「シチリアブレンド」(500ml 3,310円)など、産地と品種が明記されたイタリアのオイルを扱っています〔出典8〕。商品名はml表記、内容量欄はg表記(500ml=458g)で併記されている点は少し分かりにくいので、容量を比べるときは単位に注意してください〔出典8〕。
向いている人:DOPなど産地呼称のある油や、品種の違いを飲み比べたい人。
注意点:送料は地域別で770〜1,880円。送料無料の条件は商品ページで確認できませんでした〔出典8〕。
まとめ
- 「エキストラバージン」は国際基準(IOC・EU)の分類。日本のJASは「オリーブ油/精製オリーブ油」の2等級で、ラベルの数字の意味も違う
- 生食用はエキストラバージンを小さめの瓶で、加熱用はオリーブオイル(ピュア)を、と分けると失敗しにくい
- 原産国・搾油方法・収穫年・容器(遮光)・容量の5点をラベルで確認する
- 開栓後は密栓して1〜2か月で使い切る。白く固まっても品質に問題はない
- お取り寄せなら、産地・品種・認証が公式サイトに明記されたものを。価格と送料は注文前に最新情報を確認
関連記事
- はちみつの選び方|ラベルの見方・花と産地の違い・結晶したときの対処までわかりやすく解説
- 卵の選び方|サイズ・殻の色・賞味期限の見方と「平飼い」「有精卵」表示の意味をわかりやすく解説
- 産直サイトと食材宅配、どれが合う?食べチョク・ポケットマルシェ・らでぃっしゅぼーやの違いと選び方
出典(2026年10月10日確認)
- 農林水産省「日本農林規格 食用植物油脂 JAS 0523:2024」(最終改正2024年10月18日) https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_standard/attach/pdf/index-386.pdf
- International Olive Council「Trade Standard Applying to Olive Oils and Olive Pomace Oils」COI/T.15/NC No.3/Rev.22 https://www.internationaloliveoil.org/wp-content/uploads/2026/07/COI-T.15NC-No.-3Rev.-22-_TRADE-STANDARD-REV-22_EN.pdf
- 日清オイリオ「オリーブオイルの種類」 https://www.nisshin-oillio.com/olive/olive02.html
- Food Safety Authority of Ireland「Olive Oil」(EU委任規則2022/2104の解説) https://www.fsai.ie/enforcement-and-legislation/legislation/food-legislation/olive-oil
- 日清オイリオ「オリーブオイル Q&A」(保存・白濁について) https://www.nisshin-oillio.com/olive/qa/
- ホリホック 商品ページ「古代品種MAESTAオーガニックエキストラバージンOLIVE OIL 455g」 https://hollyhockhono.com/product/4783/
- ホリホック 商品ページ「同 228g」 https://hollyhockhono.com/product/4950/
- PRIMESHOP.JP 公式通販 オリーブオイル一覧・各商品ページ https://primeshop.official.ec/categories/5729775
- ホリホック ショッピングガイド(送料・配送) https://hollyhockhono.com/shopping-guide/

コメント