さつまいもの選び方と保存方法|品種の違いと、丸ごと・切った後・加熱後の保存

さつまいもの選び方と保存方法(文字のみのアイキャッチ)

焼きいもや炊き込みごはん、汁ものの具にと、秋から冬にかけて出番が増えるさつまいも。店頭ではいくつもの品種や産地が並びますが、どれを選べばいいのか迷うこともあります。

この記事では、さつまいもの主な産地と収穫の時期、品種による食感の違い、お店での選び方、家での保存方法をまとめました。保存は「丸ごと」「切った後」「加熱した後」に分けて説明します。

目次

主な産地と、収穫の時期

令和7年産のかんしょ(さつまいも)の収穫量は、全国で69万9,400トン。もっとも多いのは鹿児島県で全国の31%、次いで茨城県(28%)、千葉県(11%)と続き、この3県で全国の約7割になります〔出典1〕。

順位都道府県収穫量(令和7年産)全国に占める割合
1鹿児島県21万9,000t31%
2茨城県19万5,500t28%
3千葉県8万t11%

出典1:農林水産省「令和7年産かんしょの収穫量」(令和8年2月3日公表)

収穫は、植えつけからおよそ120日後。関東では10月始めから11月始め、九州では9月の終わりから11月の終わりごろが目安です〔出典2〕。

品種によって、食感が変わる

さつまいもは、品種によって加熱したときの食感や甘さが違います。お店で品種名が表示されていたら、好みの食感で選んでみてください。ここでは、公的な資料で特徴を確認できた2つの品種を紹介します。

べにはるか

農研機構が育成した品種で、甘さが強く、しっとりとした食感が持ち味です。糖度が高く、しっとりなめらかな食感が特長とされています〔出典3〕。

種子島安納いも

鹿児島県の種子島で生産され、地理的表示(GI)に登録されているさつまいもです。加熱したときのねっとりとした食感と、蜜が出るほどの甘さが特徴。ほかの一般的な青果用さつまいもと比べて糖度が高く、でんぷんの含有量が低いとされています〔出典4〕。

お店での選び方

  • よく太っていて、ずしりと重みがある
  • ツヤが良い
  • ひげ根が少なく、でこぼこが少ない

この3つを目安に選びましょう〔出典5〕。

家での保存方法

丸ごと(生)|冷蔵庫には入れない

さつまいもは寒さに弱いので、丸ごとの生のさつまいもは、冷蔵庫での保存には向きません。新聞紙などにくるんで、常温で保存します〔出典5〕。

最適な保存温度は13〜16℃とされ、これより低い温度で保存すると、褐色に変わって腐ってしまいます。新聞紙などに包んで、室内の冷暗所に置くのがよいとされています〔出典6〕。なお、産地では収穫したさつまいもを、土を落とさずに13〜15℃で貯蔵します〔出典2〕。

切った後(生)

切った生のさつまいもの保存方法や日持ちの目安は、今回確認した公的機関・業界団体の資料では見つけられなかったため、この記事では期間を載せていません。丸ごとのほうが保存に向くので、使う分だけ切るのがおすすめです。

加熱した後

「冷蔵庫に入れない」は、丸ごとの生のさつまいもの話です。焼きいもや蒸したさつまいもなど加熱した後のものは、ほかの料理と同じように扱います。調理後の食品は室温に長く放置せず、残ったものは早く冷えるように浅い容器に小分けして保存し、食べるときは十分に温め直しましょう〔出典7〕。

状態保存のしかた出典
丸ごと(生)冷蔵庫は避け、新聞紙などに包んで常温(冷暗所)。13〜16℃が適温出典5・6
切った後(生)保存期間の目安は資料で確認できず。使う分だけ切る—
加熱した後室温に長く置かず、浅い容器に小分けして保存。食べる前に十分加熱出典7

さつまいもを楽しむ

干して甘さを凝縮させた干し芋や、季節の炊き込みごはんなど、さつまいもの楽しみ方はいろいろ。MelQuoBate の関連記事もどうぞ。

まとめ

  • 主な産地は鹿児島県・茨城県・千葉県(令和7年産)。収穫は秋(関東は10月始め〜11月始め)
  • べにはるかは「しっとり・甘い」、種子島安納いもは「ねっとり・蜜が出るほど甘い」
  • 選ぶときは、重さ・ツヤ・ひげ根の少なさを見る
  • 丸ごとの生は冷蔵庫に入れず、新聞紙に包んで冷暗所へ。加熱した後は小分けして保存

加熱したさつまいもを小分けにして保存するときの容器選びは、保存容器の選び方と作り置きの収納で素材ごとの違いをまとめています。

出典(確認日:2026年10月5日)

  1. 農林水産省「令和7年産かんしょの収穫量」(令和8年2月3日公表) https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/pdf/syukaku_kansyo_25.pdf
  2. 農林水産省 こども向けページ「さつまいも」 https://www.maff.go.jp/j/kids/agri/satuma/s04.html
  3. 農研機構 九州沖縄農業研究センター リーフレット「甘くておいしいサツマイモ新品種」(2014年) https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/beniharuka.pdf
  4. 農林水産省 地理的表示(GI)登録産品「種子島安納いも」 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/0115/index.html
  5. 京都府ホームページ掲載 食育レシピ資料(きょうと食芸ネットワーク・京都府生活研究グループ連絡協議会)「さつまいもとこんにゃくのみそ和え」 https://www.pref.kyoto.jp/shokuiku/documents/1332821763516.pdf
  6. 東北農政局 消費・安全部「とうほく食育メールマガジン No.128」(令和7年10月10日) https://www.maff.go.jp/tohoku/syouan/syokuiku/attach/pdf/mail_mg-47.pdf
  7. 厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」 https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/0903/h0331-1.html
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