朝晩の空気がひんやりしてくると、店頭の野菜や魚の顔ぶれも少しずつ変わってきます。
この記事では、秋においしくなる7つの食材を取り上げ、出回る時期、お店での選び方、家での保存のポイントをまとめました。どれも毎日の料理に使いやすいものばかり。気になる食材があれば、記事の最後のレシピもあわせてどうぞ。
この記事で紹介する食材
- さつまいも
- かぼちゃ
- れんこん
- きのこ
- いちじく
- さんま
- 秋鮭
「旬」は地域と産地で少しずつずれる
食材の旬は、産地や栽培方法によって前後します。同じさつまいもでも、関東と九州では収穫の時期が違いますし、れんこんのように秋から冬にかけて長く出回るものもあります。
この記事の時期は目安です。お店では産地の表示もあわせて見てみてください。
さつまいも|ずしりと重く、ひげ根の少ないものを
出回る時期
植えつけからおよそ120日で収穫されます。収穫の目安は、関東で10月始めから11月始め、九州で9月の終わりから11月の終わりごろ〔出典1〕。
選び方
よく太って、ずしりと重みがあり、皮にツヤのあるものを。ひげ根が少なく、でこぼこの少ないものがおすすめです〔出典2〕。
保存
丸ごとの生のさつまいもは寒さに弱いので、冷蔵庫には入れません。新聞紙などでくるんで、常温で保存します〔出典2〕。産地では、収穫したさつまいもを土を落とさずに13〜15℃で貯蔵します〔出典1〕。切った後・加熱した後の保存は、さつまいもの選び方と保存方法で詳しく紹介しています。
かぼちゃ|ヘタが乾いてコルクのようなものを
出回る時期
北海道では、8月上旬から9月にかけて収穫したかぼちゃを、ハウスの中で約2週間乾燥させます。こうすることで貯蔵性が上がり、でんぷんが糖に変わって糖度も増すとされています。北海道産は10月ごろから販売されます〔出典3〕。
選び方
ヘタがコルクのように枯れて乾いているものを。皮にツヤがあって硬く、ずっしりと重みのあるものが良いでしょう。カットされたものなら、種がしっかり詰まっていて、果肉の色が鮮やかなものを選びます〔出典4〕。
保存
丸ごとなら、冷暗所で1〜2か月ほど保存できます〔出典4〕(農畜産業振興機構の資料では10℃前後で1〜2か月〔出典3〕)。カットしたものは種から傷むので、種とワタをスプーンなどで取り除き、ラップをして冷蔵庫(野菜室)へ。冷蔵での目安は4〜5日ほどです〔出典3〕〔出典4〕。
れんこん|ふっくら太く、まっすぐなものを
出回る時期
旬は秋から冬。収穫量(令和5年)の約5割を茨城県が占め、佐賀県、徳島県と続きます〔出典5〕。
選び方
ふっくらと太って、すじが少なく、まっすぐに伸びたもの。持ったときにずっしりと重いものを選びましょう〔出典6〕。
きのこ|使いきれない分は、冷凍しておく
しめじやまいたけ、えのきなど、炊き込みごはんや鍋など秋の料理に使いやすい食材です。
保存
すぐに使いきれないときは冷凍がおすすめです。食べやすい長さ(4〜5cmくらい)に切って冷凍用のチャック付き袋に入れ、凍り始めたころ(約1時間後)にいったん取り出して袋を振ると、かたまりになりにくくなります。この方法で冷凍したエノキタケは、おいしく食べられる目安が1か月とされています(品質上の目安)〔出典7〕。ほかのきのこの保存期間は、きのこの保存方法で種類ごとに紹介しています。
いちじく|おしりが星形に割れたものを
出回る時期
和歌山県の資料では、和歌山市(山東地域など)のいちじくの旬は8月中旬から11月初旬とされています〔出典8〕。
選び方
表面に傷がなく、ふっくらしているものを。おしりが星形に割れているものがおいしいとされています〔出典9〕。
保存
傷みやすい果物なので、早めに食べるのがいちばん。保存するときはビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ〔出典9〕。
さんま|目が澄み、口先の黄色がはっきりしたものを
出回る時期
さんまの棒受網漁は8月に北海道東部・千島列島沖で始まり、漁場は秋が深まるにつれて三陸沖、常磐沖から房総沖へと南下し、12月ごろまで続きます〔出典10〕。
選び方
目が澄んでいて、背が鮮やかな青色のもの。口先の黄色い部分がはっきりして濃いものほど、脂がのっているとされています〔出典11〕。
秋鮭|産卵のために戻ってくる秋の鮭
シロザケは、産卵期の秋に生まれた川へ戻ってきます。宮城県の資料では、10月から12月の産卵期にはメスが卵(イクラ)をたくさん抱えているとされ、仙台湾のおすすめとしてサケが紹介されています〔出典12〕。
秋の食材 早見表
| 食材 | 出回る時期の目安 | 選び方のポイント | 保存 |
|---|---|---|---|
| さつまいも | 9月末〜11月末(関東は10月始め〜11月始め) | ずしりと重い・ツヤ・ひげ根が少ない | 丸ごとは新聞紙に包んで常温(冷蔵庫は避ける) |
| かぼちゃ | 北海道産は10月ごろから | ヘタが乾いている・皮が硬い・重い | 丸ごとは冷暗所、カットは種とワタを取って冷蔵 |
| れんこん | 秋から冬 | ふっくら太い・まっすぐ・重い | — |
| きのこ | — | — | 切って冷凍。エノキタケは1か月が目安 |
| いちじく | 8月中旬〜11月初旬(和歌山市) | 傷がない・ふっくら・おしりが星形 | ビニール袋で野菜室、早めに |
| さんま | 8月〜12月ごろ(漁期) | 目が澄む・背が青い・口先の黄色が濃い | — |
| 秋鮭 | 10〜12月(産卵期) | — | — |
※時期は産地・年によって前後します。
この食材でつくる
秋の食材を使った MelQuoBate のレシピです。
まとめ
秋の食材選びは、「重さ」と「見た目のハリ」を確かめるのが基本です。さつまいもやかぼちゃは、ずしりと重いものを。いちじくのように傷みやすいものは、買ったら早めに。使いきれないきのこは、冷凍しておけばいつでも使えます。
季節の食材をひとつ取り入れるだけで、いつもの食卓が少し変わります。
作り置きや下ごしらえした食材の保存には、保存容器の選び方とローリングストックの始め方もあわせてどうぞ。
出典(確認日:2026年10月5日)
- 農林水産省 こども向けページ「さつまいも」 https://www.maff.go.jp/j/kids/agri/satuma/s04.html
- 京都府 食育資料(さつまいも) https://www.pref.kyoto.jp/shokuiku/documents/1332821763516.pdf
- 独立行政法人 農畜産業振興機構(alic)資料「農畜産業振興機構が提供している野菜関連情報について」(2011年10月、かぼちゃ) https://www.alic.go.jp/content/000077043.pdf
- 逗子市 福祉部国保健康課 資料(かぼちゃ) https://www.city.zushi.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/077/1-20180119134526.pdf
- 農畜産業振興機構(alic)広報誌「今月の野菜」れんこん(2025年10月号。数値は農林水産省「野菜生産出荷統計」令和5年) https://alic.go.jp/koho/kikaku03_001703.html
- 倉敷市 資料(れんこん) https://www.city.kurashiki.okayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/667/renkon.pdf
- 島根県中山間地域研究センター コラム(きのこの冷凍保存) https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/region/kikan/chusankan/column/columnR4/20230117.html
- 和歌山県 資料(和歌山市のいちじく) https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/130100/shokuzai-kaisou/itijiku_d/fil/itijiku.pdf
- 倉敷市 資料(いちじく) https://www.city.kurashiki.okayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/667/04itijiku.pdf
- 地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 研究報告(さんま漁期) https://www.hro.or.jp/upload/41262/kenpou1002_sanmagyoki.pdf
- 国立病院機構 鹿児島医療センター 栄養管理室 資料(さんまの選び方) https://kagomc.hosp.go.jp/files/000085895.pdf
- 宮城県 仙台地方振興事務所 水産漁港部 資料(秋の水産物) https://www.pref.miyagi.jp/documents/7087/202110.pdf










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